NMN点滴療法は、ハーバード大学医学部の研究によって若返り効果が発見された、新しいアンチエイジング治療です。
正式名称は「ニコチンアミドモノヌクレオチド」
NMNはビタミンに似た物質で、体の中で自然に作られます。
しかし加齢に伴い体内での生産量が減ってしまいます。
NMNが体内から少なくなると加齢がはじまり、身体機能や認知機能の老化が進むと考えられています。このNMNを摂取することで、身体の見た目や機能が、まるで時計の針を戻すように劇的な変化を起こすことを突き止めた研究が次々と発表され、「若返りの薬」として世界中で注目を集めています。
このNMNは、枝豆、ブロッコリー、きゅうりなどの野菜にも含まれていますが、ブロッコリーで十分なNMNを摂取しようとすると、なんと約40kgも消費しなければならず現実的ではありません。そこで効率よくNMNを補給しようということで開発されたのが、NMN点滴です。NMNを語る上で外すことができないのが、「サーチュイン遺伝子」の存在です。サーチュイン遺伝子という名前だけは知っているという方も多いかもしれません。
サーチュイン遺伝子は、別名「長寿遺伝子」「若返り遺伝子」とも呼ばれています。
人間の老化や寿命を司る正体として、サーチュイン遺伝子が存在していることが分かってきたのです。
そしてこのサーチュイン遺伝子のスイッチを入れて、活性化させる成分として「NMN」が注目されています。
◆NMNの効果は論文でも実証されている
ハーバード大学医学部の研究で、人間でいえば60歳にあたる生後22カ月のマウスに、NMNを投与した実験があります。結果、1週間後には生後6カ月のマウスに相当する筋肉に回復していたのです。これは人間でいえば20歳に相当する若さということです。たったの1週間で40歳も若返ることができた、というのはマウスの実験データとはいえ、驚くべきものがあるでしょう。
現時点ではNMNに否定的な面は指摘されておらず、それどころか、目の疾患や肝臓、心臓などを守る作用があることも分かっています。現在、ヒトにおいても臨床研究が進められ、日本でも慶應大学医学部の臨床研究でヒトに安全に投与可能であると結論づけられています。